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【1.カテゴリ新規登録編】Ruby on Rails + ReactでSNSアプリを作る

pepe87
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こんにちは、ミニマリストいずです。

Rail +ReactでSNS機能を持ったWEBアプリの作り方を紹介していく連続企画の第二弾です。

今回はメモのカテゴリ登録ができるようにしていきます。

初学者の方にもわかるようにまとめていきますが、不明点がありましたら、以下から質問していただければと思います。

作成するアプリの機能紹介(再掲)

サンプル動画(再掲)

作成する機能一覧(再掲)

動画でご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、以下の機能を本アプリでは実装していきます。

作成する機能一覧
  • ユーザ管理機能
    • 新規登録
    • ログイン
  • メモカテゴリ機能
    • 作成
    • 取得
    • 動画内ではクレドと表現されている部分
  • メモ機能
    • 作成
    • 一覧取得
    • 詳細取得
    • 動画内ではアクションメモと表現されている部分
  • コメント機能
    • 作成
    • 取得

Webアプリの基本であるCRUDを実装しています。

どのアプリを作るにも参考になると思いますので、初学者の方にもおすすめのアプリになっています。

メモカテゴリ登録機能(バックエンド編)

Rails側のメモカテゴリ機能から作成していきます。

メモカテゴリのモデル・DB

まず以下のコマンドで、モデルを追加していきます。

rails g model category

モデルの名前は「category」のように、単数系にする必要があります。

以下のように表示されていたらOKです。

次に作成されたマイグレーションファイルの「〇〇_create_categories.rb」を以下のように変更します。

1class CreateCategories < ActiveRecord::Migration[6.1]
2  def change
3    create_table :categories do |t|
4      t.string :name, null: false
5      t.timestamps
6    end
7  end
8end

カテゴリの名前を保存できるように、「name」カラムを追加しています。

マイグレーションファイルを編集できたら、以下のマイグレーションコマンドを実行し、DBにカラムを追加します。

rails db:migrate

以下のように表示されていたらOKです。

バリデーションの設定

モデルファイルのcategory.rbを以下のように変更します。

1class Category < ApplicationRecord
2  validates :name, presence: :true
3end

null: falseをマイグレーションファイルで設定している場合でも、モデルにpresence: trueを設定する意味はあります。以下にその理由を説明します。

  1. エラーメッセージ: データベース制約はエラーメッセージを提供しませんが、Railsのバリデーションはエラーメッセージを提供します。これにより、ユーザーに対して具体的なフィードバックを提供することができます。
  2. データベースへのアクセスを減らす: モデルのバリデーションはデータベースにアクセスする前に行われます。これにより、無効なデータによるデータベースへの不要なアクセスを減らすことができます。
  3. データベースの独立性: データベースの制約はデータベースシステムに依存しますが、Railsのバリデーションはデータベースシステムに独立しています。これにより、異なるデータベースシステム間での移植性が向上します。

したがって、null: falsepresence: trueはそれぞれ異なるレベルでデータの整合性を保つ役割を果たし、両方を使用することが推奨されます。

ここまで出来たらDBに登録できるかを試しにコマンドで実行してみます。

まず以下のコマンドを実行します。

rails c

rails cコマンドは、ユーザが実行するruby(rails)の命令を一つずつ実行できるような対話モードを立ち上げてくれます。

Category.create(name: "test1")

カテゴリの名前にtest1と指定したデータを保存しています。

その後、以下のコマンドで、DBに問題なくデータが保存できているかを確認します。

Category.find_by(name: "test1")

以下のように表示されていたらOKです。

念の為、今回登録したデータは以下のコマンドで削除しておきます。

Category.find_by(name: "test1").delete

もう一度データを確認し、以下のように「nil」と表示されればOKです。

「nil」とはrubyで、何もないことを表す値です。

他の言語だと「null」と表現したり、言語によって多少違ったりもするので、覚えておきましょう。

(厳密にはオブジェクトが存在しないことを表現しますが、オブジェクト指向から学ぶ必要があるので、ここでは何もない、と認識できていればOKです。)

ここまででモデルの準備、確認は完了です。

以下のように「exit」と入力し、rails cの状態を抜けましょう。

次にコントローラーを用意していきます。

メモカテゴリのコントローラー

次に以下のコマンドで、コントローラーを追加していきます。

rails g controller categories

コントローラー名は「categories」のように複数形にします。

次に、以下画像のように「controllers>api>v1>categories_controller.rb」となるように変更してください。

慣習として、apiモードでrailsを使うときは、このようなフォルダ構造にします。

機能を追加し、Webアプリをバージョン2にするときはv2を作成し、追加していきます。

新規の保存をできるようにしたいので、「app/controllers/api/v1/categories_controller.rb」に以下のように書き換えます。

1class Api::V1::CategoriesController < ApplicationController
2  def create
3    category = Category.new(category_params)
4    if category.save
5      render json: category, status: :created
6    else
7      render json: category.errors, status: :unprocessable_entity
8    end
9  end
10
11  private
12
13  def category_params
14    params.require(:category).permit(:name)
15  end
16end
17

次に、ルーティングを設定していきます。

メモカテゴリのルーティング

config/routes.rbを以下のように書き換えます。

1Rails.application.routes.draw do
2  namespace :api do
3    namespace :v1 do
4      resources :categories, only: [:create]
5    end
6  end  
7end
8

ここまでできたら、データを保存するリクエストをコマンドで飛ばしてみて、データ登録までできるか確認します。

curlコマンドで登録できるか確認

先にリクエストを受け付けられるように、rails sコマンドで、サーバーを起動します。

rails s

サーバーが起動したら、以下のコマンドでリクエストを飛ばします。

curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '{"category": {"name": "test2"}}' http://localhost:3010/api/v1/catogires

rails cを実行した後、以下のようなコマンドで、データが登録できていることが確認できたらOKです。

データが登録できることを確認したら、rails c はexitで終了しておきましょう。

corsのインストール・準備

reactの実装を進める前にreactとの通信ができるように、corsライブラリをインストールしていきます。

以下のようにGemfileのrack-corsのコメントアウトを外します。

bundle installを実行します。

bundle install

cors.rbをreactからの通信を許可できるように変更します。

1Rails.application.config.middleware.insert_before 0, Rack::Cors do
2  allow do
3    origins 'http://localhost:3000'
4
5    resource '*',
6        headers: :any,
7        expose: ["access-token", "uid", "client"],
8        methods: [:get, :post, :put, :patch, :delete, :options, :head],
9        credentials: true
10  end
11end

CORS(Cross-Origin Resource Sharing)は、異なるオリジン間でのリソース共有を制御するための仕組みです。Webアプリケーションはセキュリティ上の理由から、同一オリジンポリシーというルールに従っています。これは、あるオリジンからロードされたスクリプトが他のオリジンのリソースにアクセスすることを制限します。

しかし、この制限によりAPIなどのリソースを他のオリジンから利用できなくなるため、その制限を緩和するためにCORSがあります。

メモカテゴリ登録機能(フロントエンド編)

見た目の作り方、先ほど用意したRails APIへのリクエストの出し方などそれぞれ説明していきます。

必要なライブラリのインストール

Axiosのインストール

以下のコマンドで、axiosをインストールします。

yarn add axios

ターミナルの表示が変わらなくなったら、package.jsonを確認し、以下のように追加されていたらOKです。

axiosは、Reactアプリケーション内でHTTPリクエストを作成し、サーバーからデータを取得したり、サーバーにデータを送信したりするための便利な方法を提供します。

また、axiosはjavascriptのライブラリで、Reactと組み合わせて使用すると、簡潔で効率的なHTTP通信を実現することができます。

react-router-domのインストール

以下のコマンドでreact-router-domをインストールします。

yarn add react-router-dom

こちらも先ほどと同様にpackage.jsonを確認し、react-router-domが追記されていたらOKです。

React Routerは、Reactアプリケーションでルーティング(ページ間の移動)を実装するためのライブラリです。特に、react-router-domはReactアプリケーションでブラウザーのルーティングを処理するためのパッケージです。

React Routerを使用することで、複数のページを持つシングルページアプリケーション(SPA)を作成できます。ユーザーがURLを変更したときに、対応するコンポーネントがレンダリングされ、ユーザーには新しいページが表示されるようになります。

複数のページをつくっているのではなく、あくまでシングルページに表示するコンポーネントを変えているだけというのがポイントですね。

chakra-uiのインストール

以下のコマンドで、chakra-uiをインストールします。

yarn add @chakra-ui/react @emotion/react @emotion/styled framer-motion

こちらもpackage.jsonをインストールし、chkara-ui関係ライブラリがインストールされているか確認します。

また、chakra-uiを使えるようにするには、index.jsを以下のように変更する必要があります。

1import React from 'react';
2import ReactDOM from 'react-dom/client';
3import './index.css';
4import App from './App';
5import reportWebVitals from './reportWebVitals';
6import { ChakraProvider } from "@chakra-ui/react";
7
8const root = ReactDOM.createRoot(document.getElementById('root'));
9root.render(
10  <React.StrictMode>
11    <ChakraProvider>
12      <App />
13    </ChakraProvider>
14  </React.StrictMode>
15);
16
17// If you want to start measuring performance in your app, pass a function
18// to log results (for example: reportWebVitals(console.log))
19// or send to an analytics endpoint. Learn more: https://bit.ly/CRA-vitals
20reportWebVitals();
21

Chakra UIは、Reactアプリケーションのためのユーザーインターフェース(UI)コンポーネントライブラリです。Chakra UIは、アプリケーションの開発者が美しい、使いやすいUIを簡単に構築するためのツールとして設計されています。

Chakra UIのページに飛ぶとどのようなことができるかわかりやすいので、とにかく見てみましょう。

https://chakra-ui.com/docs/components

ここでようやく本当に事前準備は完了です。

前回から引き続きたくさんインストールをしてきましたので、エラーが出る方は、前の記事に戻って確認もしてみましょう。

あわせて読みたい
【0.事前準備編】Ruby on Rails + ReactでSNSアプリを作る
【0.事前準備編】Ruby on Rails + ReactでSNSアプリを作る

もし解決できない場合は、以下からお申込みいただければ無料質問対応もいたします。

メモカテゴリの登録ページを作成

必要なフォルダ、ファイルを作成

srcフォルダの下にcomponentフォルダ、componentフォルダの下にpageフォルダを作成します。

さらにpageフォルダの下に、NewCategory.jsxファイルを作成します。

JSXは、JavaScript XMLの略であり、JavaScript内でXMLやHTMLのような構文を記述するための拡張子です。通常、JSXは.jsxの拡張子を持ちます。この拡張子は、Reactアプリケーションのコンポーネントファイルでよく使用されます。

メモカテゴリ作成ページの表示確認

まず、カテゴリ作成ページを表示できるようにルーティングを整え、表示の確認から進めます。

App.jsを以下のように書き換えましょう。

1import { BrowserRouter, Routes, Route } from "react-router-dom";
2import NewCategory from "./component/page/NewCategory";
3
4function App() {
5  return (
6    <BrowserRouter>
7      <Routes>
8        <Route path={`/category/new`} element={<NewCategory />} />
9      </Routes>
10    </BrowserRouter>
11  );
12}
13
14export default App;
15

次に、NewCategory.jsxを表示確認ように変更します。

1export default function NewCategory() {
2 return (
3  "NewCategory"
4  );
5}

yarn startとコマンドを実行し、サーバーを起動します。

yarn start

以下のように表示されたらルーティングの設定はOKです。URLが「localhost:3000/category/new」であることに注意してください。

メモカテゴリを登録できるようにコーディング

ここからが本番ですね。NewCategory.jsxを以下のように書き換え、メモカテゴリのリクエストを出せるようにします。

1import React, { useState } from 'react';
2import {
3  Box,
4  Input,
5  Button,
6  Center,
7} from "@chakra-ui/react";
8import { useToast } from "@chakra-ui/react";
9import axios from 'axios';
10
11export default function NewCategory() {
12  const [category, setCategory] = useState('');
13  const [isLoading, setIsLoading] = useState(false);
14  const toast = useToast();
15
16  async function fetchCreateCategory() {
17    setIsLoading(true);
18
19    try {
20      if (!category) {
21        toast({
22          title: 'カテゴリを入力して下さい。',
23          status: 'error',
24          isClosable: true,
25        });
26
27        return;
28      }
29
30      const res = await axios.post("http://localhost:3010/api/v1/categories", {
31        category: {
32          name: category,
33        },
34      });
35
36      if (!res.status || (res.status < 200 && res.status >= 300)) {
37        throw new Error(`HTTP error! status: ${res.status}`);
38      }
39
40      toast({
41        title: 'カテゴリを登録しました。',
42        status: 'success',
43        isClosable: true,
44      });
45    }
46    catch (error) {
47      console.error('Error creating credos:', error);
48      toast({
49        title: 'カテゴリの登録に失敗しました。',
50        status: 'error',
51        isClosable: true,
52      });
53    }
54    finally {
55      setIsLoading(false);
56      setCategory('');
57    }
58  }
59
60  return (
61    <Center>
62      <Box w={["100%", "90%", "80%", "70%", "60%"]} mt={["50px", "100px", "150px", "200px"]}>
63          <Input
64            value={category}
65            onChange={(e) => setCategory(e.target.value)}
66            placeholder="追加したいカテゴリを入力" />
67        <Center>
68          <Button mt="6px" onClick={fetchCreateCategory} isLoading={isLoading}>登録</Button>
69        </Center>
70      </Box>
71    </Center>
72  );
73}

1ファイルで完結して説明するために今回はとりあえずまとめていますが、リファクタリングの余地があります。

コーディングできたら以下のコマンドで、Railsのサーバーも立ち上げます。

rails s

rails sコマンドを実行しているターミナルの場所が、todo_apiであることに注意してください。

ターミナルの場所はpwdコマンドで確認できます。

以下のように動作になっていたらOKです。

データが登録できているかを確認するためにrails cコマンドでコンソールを立ち上げ、Category.allで確認してみましょう。

もっと解説を聞きたい!質問したい!という方は、以下から無料質問をしてみてください。

まとめ

SNSアプリを作成していくにあたり、RailsとReactを連携し、メモのカテゴリを登録できるようになりました。

次回はメモを登録できるようにしていきます。

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【2.メモ登録編】Ruby on Rails + ReactでSNSアプリを作る
【2.メモ登録編】Ruby on Rails + ReactでSNSアプリを作る
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